神戸市指定有形文化財・指定名勝「旧乾邸」特別観覧に行ってきた

いまどき、応募が往復はがきのみ。神戸市指定有形文化財でかつ庭は指定名勝になっている『旧乾邸』

設計者は渡辺節 門下生に村野藤吾

作品は日本勧業銀行(現存せず)、日本興業銀行、大阪ビルヂング「綿業会館」(重要文化財)

綿業会館も前もって予約を入れないと見せてもらえないレア系建物ですね。

 

なんせ応募が往復はがきのみとハードルをあげてきます。神戸市が所有者して別の管理組織が管理しているとのこと。

毎月のようにドラマや映画の撮影に使わているとおっしゃっておいました。

2023年の秋の特別観覧の抽選は過去一番の倍率で6倍。

なぜかそれに当選しました。ありがとうございます。

そして一枚の往復はがきで2名まで。めんどくさい。

 

玄関前の石の貼り方、すきです

1階南西の和室はとっても光も入っていい雰囲気のお部屋です、が、

なぜか旅館のような雰囲気。庭園も洋式、和式などわかれているようです、

昭和初期の邸宅ということなので、『使用人』のお部屋などがある。はっきりと「あ、ここから使用人さんのエリアなんだな」とわかる。

収納棚の棚板をひっかけるところは金物ではなく、木を簡単に細工したもので、ちょっと感動。シンプルが加工で余計な材料を使わず、さらに可変性もある。勉強になります。

毎月ドラマや映画の撮影に使われているということで、使われた作品のお知らせがありました。一度、みてみよう。 

建物所有者と使用人のエリアがはっきりわかれている。と説明を聞きましたが、たしかになるほどなるほど。出入口の引き戸の高さや、床の素材から違っている。建物所有者側の廊下は赤いカーペットが敷かれているが、使用人エリアにはそんなものは無い。

来客用、通常用、使用人用、勝手口など5つの出入り口がある。すごい。

馬車がメインの交通手段であった時の設計などで、厩舎もあったらしい、今は倉庫。

築90年で、戦火にも阪神大震災にも耐えた家。

メインホールの白い天井は90年前のから同じ漆喰らしい。

接着剤が無い時代だったからこそ、長持ちしている素材群。今時の家で100年持つ表面ってごく一部ですわなぁ

↑ ヘリンボーンの貼り方 今も人気ですねー90年前から地味に続いている。

ちょいちょい出てくる「ぶどう」のデザインは芳醇の象徴だとか。デザインにも意味とか思いが込められているのですね。

敷地も広く、庭も広々しているからそこのゆとり。現在の一般的なおうちでの再現はなかなか現実的ではないかもしれないが、勉強になります。

芦屋市にあるインディアンカレーはスパゲッティのメニューもあり、たまにはいいね