嫁の家に残してあった絵本を数冊わが子用に持って帰ってきました。
その中の一冊の中に混じっていたものがこの「ちいさいおうち」です。
1942年(昭和17年)にアメリカで初版。
日本では1954年(昭和29年)に初版。
66年前に描かれた絵本とは思えないほど深さがというか先見性を感じました。
丘の上のあるちいさいおうちはとっても丈夫で、
「どんなにおかねをもってきても」うるつもりは無いし、
「孫の孫のそのまた孫のときまで」ちゃんとっているだろうと建てた人のコメント
仮にその人が30歳だったとして、その孫の孫の孫が25歳のときはおそらく170年
(昔なので子供世代が25歳サイルクで子供を生んだとして)、だいたい200年は持つようにいう前提だったのでしょう。
これは奇しくも昨今の日本の建築業界をにぎわす「200年住宅」の数字と一緒だったりします。
絵本のなかで展開されるのは
四季を感じ、
四季の気候に合わせて子供の遊びが変わるさまが描かれています。
また、孫の孫の孫に当たる人のおばあさんまでは「ちいさいおうち」に住んでいたようですので、70年~80年くらいの間に「いなか」が「まち」に変化してしまったということでしょう。
作者は1909年生まれですので、日本で言えば明治42年の人がこんなストーリーをかけたでしょうか。
すごいですねー。
絵本とはいえ、大人によんでほしい、そんな一冊。
特に自然なロケーションが好きな人や
ロハスな人や
ボボスな人
建物を長持ちさせたい人に 是非な一冊です。