http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%B8%8B
柿渋(かきしぶ)は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる、赤褐色で半透明の液体。柿タンニンを多量に含み、平安時代より様々な用途に用いられて来た日本固有の材料である。発酵によって生じた酢酸や酪酸等を原因とする悪臭を有するが、20世紀末には新しい製法により精製され、悪臭が完全に取り除かれた無臭柿渋も誕生している。ウィキペディアより抜粋。
昔から、
「染料」
「補強材」
「防腐剤」
「防水材」
「民間薬」
多様な用途で活躍していた柿渋です。
柿渋のもつ「タンニン」が「たんぱく質」を吸着する作用がメインです。
防腐効果は虫が食べると虫の体のたんぱく質を吸着して死んでしまうからです。
民間薬も体内の余分なたんぱく質を吸着すると血圧降下が見込めたり、二日酔い予防が見込めたり
体の表面では、タンニンが火傷やしもやけに対して効果が見込めたり。
塗装用に使うのであれば
無臭柿渋は経験上、色が薄いのでオススメできません。
無臭にしたため、色になる成分も弱くなるのでしょう。
「臭いやつ」を使いたいところ。
ご注意いただきたいのは、
『「柿渋」は太陽の陽に当たると変色してゆく』
ということです。
ベンガラを混ぜずに塗ると、その変化はよく感じられます。
この変化を「味わい」として感じられるかどうか?というのも
「材料」が「使い手」を選ぶなかなか興味深い点かもしれません。
↑ 柿渋だけでなく「ベンガラ」も混ぜっています。
なんと「お施主様家族」が塗っています!