国土交通省が発表のデータからいろいろ読み取る

2019年4月16日に国土交通省が発表したデータです。
 
 
いろいろ見だすと面白いです。
簡単な(抜粋)のPDFのがパッと見た目でわかりやすいのですが
なんか作為的な報告が気になったので420ページの報告書のほうも見てみました。
突っ込んでみたいところがいろいろ出てきて面白なと感じました。
 
分譲マンションを買った方は、「場所で選ぶ」が72%でだが
新築注文は「信頼出来る住宅メーカーがだったから」が50%で一番 
 
住宅着工統計の注文住宅は約29万人 調査票配布 2500人
分譲住宅は、戸建てとマンション合わせて約19万人 調査票配布600人
中古住宅で約17万人 調査票配布2100人
リフォームで約90万人 調査票配布600人
 
分譲住宅のカテゴリーに、戸建ての建売と新築マンションを一緒にデータ計測しているのが、正直謎です。
また アンケートの実施が、分譲戸建て464人 新築マンション188人とマンションのデータ少ないです。
 
さらにその内訳(首都圏、中京圏、近畿圏)公開されていないのも謎です。
 
注文住宅以外は訪問調査なので、高そうなマンションばかりのデータを集めると
「住宅の購入金額が上昇傾向にある」って作れそうで怖いですね。
 
調査地区を68区に分けたと書いてましたが、どこでどうデータを取ったか?までのところを本当は公開して欲しいところです。
 
また統計データからみると全国的には注文住宅のほうが多いのがわかります。
三大都市圏に住んでいるとこれもピンとこないデータかもしれません。
 
 
 
アンケートの問3「今回建築された住宅に決めた理由」
 
分譲戸建ての方の選択理由 →部屋数や間取りが適当だからで選ばれた方が74%  
 
注文住宅の方の選択理由では「信頼できる住宅メーカーだったから」が50.7%
「一戸建てだから」39.4% 
「新築住宅だから」37.2%
「立地環境がよかったから」36.6%
「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」31.1%
 
 
「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから」を選択した方の内訳
◯高気密高断熱 ◯デザイン ◯火災地震などの安全性 がいづれも50%以上
 
これらの選択肢で、「室内空気を優先したから」「自然素材だったから」などの
選択肢が無いのが、そもそもおかしいな と斜めにみたり出来ます。
 
 
注文住宅取得者の53.9%が住宅展示場で情報収集
知人等の紹介が27.8%
勤務先で16.2%
ネットで16.7%
雑誌13.4%
新聞等の折込広告9.3%
 
これをどう解釈するか?
住宅展示場での情報収集がたったの半分しかないの?と見るか
まだ半分ある!とみるのか?
 
また、知人の紹介と勤務先でを合わせると32.9%と結構な割合になります。
口コミや法人の提携もなかなかな割合といったところです。
 
新聞折り込みが1割切っているというデータを見ると、新聞折り込みをするものためらってしまいそうになりますね。
 
しかし、どこの工務店も総合展示場に出展できるわけではないので選択肢として、しょうが無いのかもしれません。
 
ネットが16%と折り込みを上回っていることも合わせて押さえて置きたいです。
 
 
10年前であれば、住宅展示場での情報収集は、もっとあったのではないか?と思います。根拠ありません主観です。
2018年の国土交通省が行ったデータでは注文住宅の人の半分のみが、住宅展示場での情報収集でした。
うーん、本当かなー、もっとありそうに思うなー、個人的な感想です。
 
 
中古住宅の部門にて
インスペクションを知っている 
中古戸建て 32.4%  実施17.3%
中古マンション 31.1% 実施12.2%
まだまだ中古のインスペクションは浸透していないですね。
 
 
瑕疵保険 中古戸建て 20%
     中古マンション22.3%
瑕疵保険ももう一息といった感を感じます。
 
 
首都圏の 一戸建て者の通勤時間のデータが無かったです。   
あるのは首都圏の、戸建てと集合住宅の合わせた通勤時間の平均値しかない。
斜めから見ると、首都圏の一戸建ての通勤時間だけ絞ると結構な数字になってしまってうのかな?と思ったりします。
 
見れば見るほど面白いなと思います。
 
詳細データのほうの最後のほうにどんなアンケート用紙で行ったか?まで公開されています。
 
 
戸建てと集合住宅の三大都市圏の通勤時間の平均値だけ
 
ちょっと意図的なものも感じる。
 
下記の年収の地域差のデータもシゲシゲとみました。
分譲住宅版のデータも別にあるので、比較してみるのもいいですね。
経年変化を見て取れるのもすごいです。
国土交通省 年収 地域別